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淡路島「ラ・カーサ・ヴェッキア」でランチ

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8月のおわり、雨がたくさん降って、外の空気が涼しく感じられる日が訪れる。秋はもうすぐそこまで来ている。
そんな「処暑」のある日の淡路島『LA CASA VECCHIA』に行ってきました。




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ひさしぶりに見るこの古民家のある風景は、草や木の葉が生い茂って緑でいっぱいになっていた。
また、風の匂いや空気の味も前とはずいぶん違った。この場所は季節の移ろいをリアルに感じられる。

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この建物は見るたびに好きになってしまう。懐かしさ・物珍しさ・木のぬくもり、感じることは人ぞれぞれであるが、いずれも現代においては妙に新鮮で、もっと必要なものなのだと思う。もっとも、一昔前は日本の民家というものはみんなこんな風だった。

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独特の風格がある建物を外から見て楽しむのもいいが、建物の中から格子窓を通して眺める風景もやはり素晴らしい。
何気ない人里の風景がこんなにも素敵であること、人も自然もありのままで良いことに気付かされるだろう。

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淡路島のこの場所で、この古民家の屋根の下で楽しむ「食事」の時間。

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今回の一品目「野菜の前菜」は、『カボチャのスフォルマート』。
カボチャやベシャメルソースなどを型に入れてオーブンで焼いたもので、
まろやかさとコクのかたまりのような美味しいお料理でした。

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滑らかな部分と、カボチャの食感を生かしている部分があり、ところどころにプチプチとしたカボチャの種。
食感や味わいの変化を感じながら、これを少しでも長く楽しみたい、そんな気持ちになる美味しさがありました。
また、お皿と接している底の部分は、こんがりとしていてまた違った味わいが楽しめるのでした。


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二品目「魚の前菜」は、『クチのポルペッテ』。

美味しいお料理というものは、その器も楽しめるとなお素晴らしい。
この器は本当に美しい。見惚れているとなかなか蓋が外せない(笑)

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このお料理は魚のクチ(シログチ)を「つみれ」にしたものをトマトソースで軽く煮込んだもの。

プリッと弾けるような食感の中に、魚の旨味が詰まっている。
クチのつみれの美味しさに、真っ赤なトマトソースの甘味がとてもよく合う。
クチは何度も食べたことがあるけれど、つみれにするとこんなに美味しいとは初めて知りました。


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三品目「季節野菜のスープ」は、『さつまいものスープ』。
ほのかな甘味とコクがある、ほっこりとした味わいの温かいスープ。


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四品目「手打ちパスタ」は、『タリオリーニ・ブッロ・エ・パルミジャーノ スダチの香り』。

限りなく薄く削られたチーズは、ひと混ぜすればたちまちパスタの熱で溶けてソースとなり香りを漂わせる。
しかしいざ口に運ぶと、真っ先に感覚を満足させてくれるのは爽やかなスダチの香りでした。
また、米村シェフの手打ちのタリオリーニは独特の食感や唇に触れる感触が良い。


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五品目「肉料理」は、『椚座牛ラムのグリーリア 長畠高原葡萄園のピオーネのソース』。

噛むほどに味が出てくる美味しいお肉に、甘味がぎゅっと詰まったピオーネの味。やはり美味しいお肉には果物がよく合う。
お肉を食べ終えた後も、お皿に残る肉汁とソースをバゲットにつけて、美味しさの余韻を楽しみました。


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ドルチェは、『マスカルポーネのクリームを詰めたイチジクのコンポート』。

大きなイチジクをまるごと使ったコンポートは、濃厚な甘さと不思議な食感があり、その存在感のある姿も面白い。
滑らかなマスカルポーネクリームとイチジクの味を、温かいコーヒーとともにいただきました。



今回のお食事も、いずれも素晴らしいお料理でした。

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こうして美味しいランチの時間を過ごして、ふと時計を見るとやはり平気で2時間くらい経っている。
「ラ・カーサ・ヴェッキア」で過ごす時間は本当にゆっくりに感じられる。

外の景色を眺めながら、ゆっくりと食事をする。
ただそうしているだけで、なんだか遠いところに旅行に来たような満たされた気持ちになる。

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ラ・カーサ・ヴェッキア』は、一度行けばきっとまた行きたくなる。ここへ帰ってきたくなる。そんなところだと思う。
古民家のあるこの風景の色も、来るたびにまた変わるのだろう。それも楽しみだ。


【余談1】
忙しくお料理を運びながらも、りえさんはいつも色々話をしてくれる。その中で『くるみや』が出てきて驚いた。「くるみや」はこのブログでも何度か登場している明石のケーキ屋さんで、私も大好きなお店の1つ。りえさんは、以前食べた「くるみや」のケーキの美味しさが忘れられないそうだ。また明石側に渡ることがあったら、「くるみや」の味と再会してほしい。

【余談2】
今回、祖母が静岡から神戸に遊びに来てくれて、それなら皆でゆっくり美味しいお食事の時間を楽しもうと、家族で「ラ・カーサ・ヴェッキア」へ行きました。祖母は以前のお店「TRICO」でも一緒に食事をしたことがあり、米村シェフのお料理をずいぶん気に入っていて、「ラ・カーサ・ヴェッキア」でのお食事を楽しみにしていました。今回も、美味しいお食事と淡路島の風景に満足した様子で、来るたびに淡路島が好きになっているようです。


★今回のお店「ラ・カーサ・ヴェッキア」ってどんなお店?
兵庫県の淡路島にある「イタリア料理」のお店です。築80年の古民家を改築した建物で、野山の中にあり海が見渡せるすばらしいロケーションに在ります。生産者とのつながりを大切にされていて、作り手の顔が見える、本当に美味しくて安心できる食材でお料理を作られています。和の空間のなかで、淡路島の郷土の食材を活かした季節感の感じられるお料理が楽しめます。

お料理はランチでもディナーでも変わらない内容・お値段のコース料理1本で、季節をよりこまやかに感じ取ることができる『二十四節気』にあわせて、各節気ごとにお料理の内容を変えて「節気のコース料理」として提供されています。
こちらの「節気のコース」が、ラ・カーサ・ヴェッキアの“通常コース”といえます。お値段は1人につき¥3000。

新たに、古民家の囲炉裏部屋を貸り切って特別なお料理を楽しめる「囲炉裏コース」もはじめられました。
こちらのコースは冬季限定で11月から3月の期間に提供されます。
囲炉裏コースは2~4人向けのコースで、3日前までに予約が必要です。お値段は1人につき¥6800。

・お店の所在地:〒656-2334 兵庫県淡路市釜口1225
・電話:0799-74-6441 (来店時にはなるべく数日前までに電話で予約を取ることをおすすめします。)
・営業時間:Lunch11:30-14:30(L.O.13:00)、Dinner18:00-22:00(L.O.20:30)
・休日等:火曜日の全日水曜日のランチタイムがお休み。臨時休業等がある時はお店のブログでお知らせあり。
・お店の現在のホームページ(2014年1月~):http://www.la-casavecchia.com
・お店の以前のブログ(~2014年1月まで更新):http://casavecchia.blog.fc2.com/
・その他:メニューはコース料理とワインメニューのみで、お料理の内容は一定期間毎に変わる。

◎お店へのアクセス・行き方について詳しくはこちら

by vege_fish002 | 2013-08-28 11:18 | イタリアン